私の可愛いゆうまくんは、最後まで心の優しい無邪気でまっすぐな男の子でした。
大好きだよ。私のところに来てくれてありがとうね。
ゆうまが寂しいと嫌だから、合同葬で共同墓地に埋葬することにしました。
手元に骨がなくて悲しいのは、私の勝手なひとりよがりだよね。
きっとゆうまは、骨の場所や火葬のことは気にしていない。ゆうまのDNAに刻まれた猫の記憶に従って、肉体を離れ魂となった今として揺るぎなく存在してる。
大丈夫。ゆうまは私が指図しなくても、成仏する術を知ってる。
動物はみな、最初から最後までどうしたらいいのか分かっているんだよ。
しばらくは私のところにいてくれる。そして、だんだん天国にいる時間が増えていくんだよ。ほのかちゃんもまなちゃんもももみちゃんもみんなそうだった。
人間は何かよりどころが欲しくなる。心に空いた空洞をふさぎたくて。
火葬場からの帰りに見つけたまあるい石を、私はゆうまだと思うことにする。